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ゲーム制作ツール「GameMaker Studio 2」トレイラー動画が公開(※追記あり)

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(2016/11/01 16:54現在、公開されていた動画は非公開となっています)

ゲーム制作ツール「GameMaker:Studio」の開発を行うYoYo Gamesは、本ツールの新バージョンとされる「GameMaker Studio 2」のトレイラー動画をYouTubeに投稿した。

GameMaker Studio 2に関しては、10月中旬よりYoYo Gamesの公式Twitterにて、関連情報と思われる内容の投稿が行われていた。ツイートによると11月配信が予想されるが、詳細は現在不明となっている。

これまでにGameMaker Studioで制作されたゲームには、ゲーム制作者もっぴん氏のアクションゲーム『Downwell』のほか、Toby Fox氏らの開発した「誰も死ぬ必要のないRPG」というキャッチコピーで有名なRPG『Undertale』、また『Risk of Rain』や『Nuclear Throne』などの名作も制作されている。これらタイトルから分かるように、アクションだけではなくRPGなどのジャンルも制作できるツールとなっている。

関連記事:
名作インディーRPG『Undertale』は、「モンスターを倒す」ことの意味を問い掛ける

また、国内ゲーム制作者による作品としては、上記に加えてPC版・iOS版がリリースされている『Porter』や、9月15日から18日の期間で開催された「東京ゲームショー2016」にて発表された「日本ゲーム大賞 アマチュア部門」の優秀賞『ELEC HEAD』もGameMaker Studio製となっている。

『ELEC HEAD』は、シンプルな操作でロボットを動かし、ステージを攻略していくものとなっている。特徴的な要素は「ロボットが触れている部分を起点として、ステージ中に電流が流れる」という要素と。「自分の頭を投げ飛ばせる」というアクションだ。操作や要素はシンプルながら、それらを組み合わせてギミックを攻略していくことが面白い作品となっている。もぐらゲームスにてレビュー・インタビューを行っているので、こちらもお読みいただきたい。

関連記事:
【TGS2016】日本ゲーム大賞 アマチュア部門優秀賞『ELEC HEAD』レビュー
日本ゲーム大賞 アマチュア部門優秀賞『ELEC HEAD』作者インタビュー

本ツールは、プログラミング言語を使用しない制作が可能となっている。筆者も以前に簡単なゲーム作品の制作を行ったが、より使いこみたいと感じたツールだった。GameMaker Studio 2の続報を待ちたいところだ。


2Dイラストを3Dアニメのように動かせる「Live2D」 デザイナー向けセミナーが開催

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2Dのイラストをまるでアニメーションのように動かすことができるモデリングツール「Live2D(Live2D Cubism Editor)」。アドベンチャー・ノベルゲーム制作などで、立ち絵のキャラにアニメーションをさせるために使っている方もいるのではないだろうか。

今回、このツールのデザイナー向けのセミナーが開催されることが発表された。そこで今回は、そもそもLive2Dとは何か、という情報や、使い方・デモなどとあわせて、紹介していきたい。

Live2Dとは

 
Live2Dは、原画の一枚絵イラストをパーツごとに分けた画像を用意することで、2Dのイラストに3Dモデルのような立体的なアニメーションをさせることができるツールだ。3Dモデルの作成や、アニメーションのために1コマずつイラストを描く工程が不要となっている。実際の使用例などについては、公式によるデモなどが公開されている。

 

 
現在では、Live2D公式サイトにて、株式会社コロプラやアイディアファクトリー株式会社など、プロのクリエイターにインタビューを行う企画「私たちがアイデアをLive2Dする理由」もスタートしている。

Live2D

なお、2016年1月には、プレイヤーの表情をウェブカメラで認識する「FaceRig」とその表情をLive 2Dの女の子キャラクターと連動させる「FaceRig Live2D Module」を組み合わせることで、「プレイヤーが二次元の美少女となって実況を行う」という使い方も、ユーザーによって編み出されていた。

関連記事:
これこそバーチャル!FaceRigとボイスチェンジャーで美少女キャラによるゲーム実況が実現

Live2Dは、2016年1月からインディー、個人・小規模事業者向けの販売を開始しており、条件に該当する場合は29,800円(税抜)で購入することができる。法人の場合の販売価格は140,000円(税抜)となっている。

360度の立体表現に対応する「Live2D Euclid」

 
2014年12月には、360度の立体表現に対応した次世代版のツール「Live2D Euclid」が開発中である旨の発表も行われた。

現行のLive2Dでは1枚の原画を変形して動かすため、動きの範囲が左右30度から40度程度と限定的だったとのことだが、現在開発中である「Live2D Euclid」は、複数の原画を変形しながら連携させることによって、全ての角度や表情において原画に忠実なまま360度の立体表現を行うことができるツールとなっているとのこと。

東京ゲームショー2016では、Live2D Euclidによる3Dモデルと2Dイラストを組み合わせたハイブリッドモデルのデモも出展されていた。こちらは少女「ユイ」と保健室で過ごすというデモだ。こちらはVRコンテンツとしての体験も可能となっていた。

Live2D Euclidの発売は今後予定されている。さらなる情報公開が待たれるところだ。

11月にデザイナー向けのセミナーが開催

 
最後に、2016年11月18日にボーンデジタル社にて開催されるLive2Dのデザイナー向けのセミナーを紹介しよう。こちらは既にLive2Dを使用している人向けの内容とのことではあるが、使用したことのない人でも参加は可能となっている。

Live2D

【日時】
・2016年11月18日(金)
 ・受付   12:30~
 ・セミナー 13:00~19:00(休憩1時間含む)
 ・懇親会  19:00〜20:00

【場所】
・ボーンデジタル
 〒102-0074 東京都千代田区九段南1-5-5 
 Daiwa九段ビル6F セミナールームにて

【参加費】
・25,000円

【募集人数】
・最大30名

【対象者】
・デザイナー向け
※企業、個人問わず参加可能
※Live2DのEditor使用者
(使用したことのない人でも参加は可能だが、セミナー内容は使用したことがある方が対象)

【講師】
・國定みゆき(Live2Dチーフデザイナー)

公式セミナーページはこちら

「GameMaker」開発元のYoYoGamesが質問会を本日実施

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ゲーム制作ツール「GameMaker Studio」の開発・販売などを行うYoYoGamesは、日本時間11月15日25時に質問会を行うことを発表した。質問会は電子掲示板サイト「Reddit」内のGameMakerカテゴリにて実施されるとのこと。

GameMaker

日本時間11月15日25時に開始し、26時30分に終了する予定。本質問会はYoYoGamesのラッセル・ケイ、マイク・デイリーとショーン・スポルディングが出席し、GameMaker Studio 2について何かを質問するチャンスでもある。質問会のモデレーターであるtehwave氏によると、短時間でできるだけ多くの人の質問に答えるため、事前に簡潔に質問を準備してほしいとのアナウンスがなされている。

ゲーム制作素材『First Seed Material マップ素材集』が発売

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RPGツクール向けのゲーム制作素材の公開など行っていた人気サイト「First Seed Material(FSM)」製のマップチップ素材が、デジカにて販売が開始された。RPGツクールMV向けのリメイク素材となっており、ダウンロード形式で2,480円。現在は発売後セールで20%オフ(1,984円)となっている。

First Seed Material マップ素材集
デジカツクールストア内 FSMマップ素材集 ~旅立ちの町セット~

本素材集の特徴は、繊細に描き込まれたファンタジー系のタイルセットの数々だ。主に町や村の外観・内装を作成するための素材が収録。FSMの人気マップチップを48×48の規格でRPGツクールMV向けに最適化し、更に新規チップも追加されている。

First Seed Material マップ素材集
 
First Seed Material マップ素材集
 
First Seed Material マップ素材集
 
さらに、マニュアルと解説ガイドが同梱。ガイドには素材の使い方の基礎やマップ作成や演出上のテクニックが掲載されているため、ゲーム制作の中~上級者にも役立つものとなっているとのこと。

ほかにも、収録素材を活用して作られたマップを実際に見て歩くことができるサンプルゲームも収録。田舎町、港町、市場、森など182種類の世界を歩き回ることができる。プロジェクトファイルも同梱されており、使い方を確認したり、コピー&ペーストでそのまま使うことも可能。ゲーム中に散らばる「創世記」を集めることで、マップ制作に関するワンポイントメモを見ることができるとのこと。

First Seed Material マップ素材集
 
First Seed Material マップ素材集
 
First Seed Material マップ素材集
 
公式サイトによると、本素材集の収録内容は以下の通りだ。購入を検討している人は、一度ページを見てみてはいかがだろうか。

<おもな収録物>
タイルセット内装×8枚 外装×9枚 計17枚
オリジナルキャラクター歩行グラフィック×4人分
装飾系(マップ補助、一部アニメーション有)×11枚
ドア×6枚
サンプルマップ×182種類
ガイド・マニュアル

<収録タイル素材の詳細>
・水路、きれいな水面、水草、水浴び場、滝(アニメーション可) (TileA1)
・木の床×4種類、石の床×4種類、絨毯×8種類 (TileA2)
・木造、レンガ造り、石造りの壁、装飾された壁等 (TileA4)
・段差、壁の差分 (TileA5)
・窓の光、窓、ステンドグラス、等(差分込) (TileB1)
・椅子、背もたれ椅子、ついたて、ロープ、壁掛けプランター、等(差分込) (TileC1)
・グラスとボトル、メモとペン、花瓶、トイレ、薬草、バスケット、等(差分込) (TileD1)
・壁、斜め壁、階段、馬房の仕切り、教会机、石像、パイプオルガン、等(差分込) (TileE1)
・切り株、オノ、薪、木箱、プランター、木、果樹、階段、等(差分込) (TiIleB1) 
など

デジカツクールストア内 FSMマップ素材集 ~旅立ちの町セット~

「誰でもゲームを作れるツールにしたい」 プログラミング不要のゲーム制作ツール『SMILE GAME BUILDER』 開発者インタビュー

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2016年9月8日(木)に株式会社スマイルブームからリリースされたWindows用RPG制作ソフト「SMILE GAME BUILDER(スマイルゲームビルダー)」。プログラミング不要で3DのRPGが作れることが特徴のツールとなっている。

今回、本ツールのプロダクトマネージャーである杉内賢次氏、プロダクトプランナーの重歳謙治氏にお話を伺った。実は両名ともに、フリーゲームに深く関わってきた経歴を持っている。そこで、お二人の経歴をお聞きしつつ、本ツールのコンセプトや込めた思い、今後のアップデート予定などを語って頂いた。

ゲーム制作に関するスマイルブーム社の取り組み

――まずはじめに、『SMILE GAME BUILDER』の開発元であるスマイルブーム社の取り組みについてお聞きしてもよろしいですか?

杉内賢次氏(以下、杉内氏)
もともと、弊社としては新しい時代のクリエイターのための制作支援ツールを作りたいという思いがありまして、主に「プチコン」シリーズなどを制作・販売しています。

また、ツールを作るだけではなくて、ゲーム開発者会議「CEDEC」にて講演なども行っています。ほかにも子供向けのゲーム制作ワークショックにプチコン3号SMILE BASIC(以下プチコン3号)とニンテンドー3DSを貸し出すことなども行っていますね。

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写真はさっぽろ市厚別区民センターにて開催された『オープンラボin厚別』でのプチコン3号 SmileBasicの展示実演の様子
 

杉内氏
プチコンもSMILE GAME BUILDERも、共通して海外からのお問い合わせも多いです。プチコンは現状、北米で販売していますが、最近はヨーロッパの方々から「いつこっちで出るんだ」というありがたい問い合わせも多いです(笑)

杉内氏、重歳氏のフリーゲーム文化への深い関わり

――なるほど、「制作の支援」という部分に注力されているのですね。SMILE GAME BUILDERの開発を担当されている杉内さんと重歳さんの、これまでのお仕事などを教えてもらってもよいですか?

杉内氏
前職の初期からの話になりますが、私はかつてアスキーから発行されていた「ログイン」という雑誌の読者投稿コーナーを担当していました。そこは、ユーザーが作ったゲームプログラムを掲載するコーナーです。パソコン通信の時代も追ってきていて、その関係でフリーソフト文化も黎明期から見てきました。

その後、「RPGツクール」シリーズの担当や、ユーザー投稿型のゲームコンテストも運営してきました。ディレクターの重歳と出会ったのはその時期ですね。2000年頃、彼は私の担当していたコンテストの投稿者のひとりだったのですが、ふとした縁があり一緒に働くことになったんです。

重歳謙治氏(以下、重歳氏)
私は杉内の担当していたコンテストで作品審査を行っていました。いまでも、先日開催された「フリゲ展」など、有志の行うフリーゲームコンテストの審査員などのお話を頂いています。審査とは言いますが、ひとりのプレイヤーとして楽しんでいることに近いですね(笑)

審査というと「ランキングを決める」イメージになりがちですが、個人的にはそれぞれの作品で良さがあると思っています。フリーゲームの面白さって、「作りたいものがむき出しになっている」という作家性にあると感じるんです。担当していたコンテストでは一度、バグで進行不能になる作品に賞をあげたことがあるのですが、作品を遊んだ方から「重大なバグが存在するのに、なぜ受賞させたのか」と怒られたことがありました。でも、それには理由があって、完成度の高さというよりはアイデアや作家性に素晴らしいものを感じたので、選出した次第ですね。

――お仕事としても趣味としても、これまでに多くのコンテンツを見られてきたのですね。お二人がこれまでプレイしてきた中で、心に残ったフリーゲーム・インディゲームはありましたか?

杉内氏
私はホラーゲーム『コープスパーティー』ですね。当時のゲーム制作ツールの制限の中で、非常に多くの工夫をされていた作品だと思います。製作者のチームグリグリさんには、SMILE GAME BUILDERのダウンロードコンテンツとして、『コープスパーティー』キャラクターの3Dモデル制作などもお願いしています。

もうひとつは『To The Moon』ですね。海外発の作品で、RPGツクール製です。いまでは日本語翻訳もされており、海外のインディゲームの賞も複数取っていました。このゲームは戦闘が存在しないので、RPGというよりはインタラクティブなストーリーテリングですが、余命幾ばくもない人の精神世界を2人組が冒険するというSF的な物語です。続編も作られているようで、楽しみですね。

――たしかに両作品ともに、ゲーム制作ツールを上手く使いこなした作品ですよね。重歳さんはいかがですか?

重歳氏
私は『青鬼』ですね!運よく、ゲーム実況などでブレイクする前に遊ぶことができて、とにかく当時は「演出の巧みさ」に驚かされました。以前からグラフィックなどに凝った作品は出始めていましたが、見せ方ひとつで、こんなにも怖くなるのかと。たとえば、細かいですが青鬼の出現と同時にBGMの切り替えが行われる部分とか、雰囲気の出し方に一役買っていると感じました。総合的な作りこみが凄いなと思います。

常日頃、私もゲームを作りたいと思っているので、ゲームを楽しむのももちろんですが、これはどうやって作ったんだろう?と作者さんの気持ちになって分析してしまいますね(笑)

「SMILE GAME BUILDER」に込めた想いとは?

――お二人とも、ながらくフリーゲームに携わってきたのですね。ここからは、本題のSMILE GAME BUILDERについてお聞きしたいと思います。このツールはプログラミング不要の3DRPG制作ツールですが、2Dのゲームエンジンが多い中、「3D」で「お手軽に」という特徴に珍しさがあると思います。どういった経緯で開発されたのでしょうか。

杉内氏
当初、ベースは2Dで作ることを考えていました。しかし、2Dのゲーム制作ツールはすでにたくさんある状況。そんな中、自社の「KMY」という3D描画エンジンがあったため、それを使用して実験的にマップなどを作ってみたんです。そこで良い具合のサンプルを制作できたので、3Dの方向に舵を切りました。

2015年5月頃から開発をスタートして、今年9月に第一段階としては完成、Steamで販売開始しました。今後、さらにアップデートやダウンロードコンテンツの追加などを続けていきます。

Steam内 SMILE GAME BUILDER公式ページ

杉内氏
このツールは「RPGを作る」ことももちろんですが、まずは複雑な作品ではなく「お話を楽しめるようなゲーム」をつくってもらうこともコンセプトです。

それゆえ、既にほかのツールを使いこなしてきた人からは、高度な機能が少ないために「少し物足りない」という感想を持たれるかもしれません。しかし、現在のバージョンでも、当初の予定よりはやや高機能化に寄っているかなと感じています。今後も、プログラム技術なしで作れることを意識したアップデートを行っていく方針です。

――なるほど。それでは、今後の具体的なアップデートの内容はどういったものになるのでしょうか。

重歳氏
現在は、「表現力の向上」という点で、12月23日にリリースされた「3D戦闘システム」や、さらなる機能追加などを考えています。

私の考えとしては、10人中、熟練者の2、3人が楽しめるハイレベルなツールも面白いとは思うのですが、その例で言うと、SMILE GAME BUILDERは「10人中9人が楽しめる」ということを目標にしたツールです。

このツールは「ユーザーが努力しなくても楽しめる」とを重視したいんです。もちろん「ゼロから努力して3Dモデルを作る」といった楽しみもキープしたいですが、そこを強いてはいけないと思っています。努力の差はあってもいいけど、技術の差はなるべくだしたくないんですね。難易度が高かったり、プログラミングスキルが必要だったりすると、ゲームを作れなかった時に、ユーザーの方が「やっぱり、難しいからだめだ」となってしまうかもしれない。それは避けたいんです。

ゲーム作りに挫折することは辛いことなので、なるべくそういった苦しさを無くす方向を目指したいです。なので、SMILE GAME BUILDERを使う中で「特定の知識がないと作れない」という格差はつけたくなく、高機能化は要望として考慮しつつも、誰でも手軽に楽しめるバランスを考えていきたいです。

杉内氏
もちろん、開発を行う中で頂いたご意見や、SNS上でのユーザーさんとのやりとりなどは開発に反映していまして、アップデートの方向性や優先度も調整しつつ制作しています。

ゲームの中身を見て実装を学べる仕様や、ユーザ支援策など

――「誰でも楽しめるツールである」ことを目指したいのですね。現在、公式ページには、『ドラゴンクエスト』の堀井雄二氏の元スタッフであった折尾一則氏の制作したRPG『グランブーム国物語』も公開されていますね。

杉内氏
この作品は3-4時間ほどでクリアできる王道RPGとなっていて、ゲーム制作の見本としても遊んでほしい作品です。ゲームの実装自体は、ツールを使用したゲーム制作を得意とする吉村信彦氏に組んでもらいました。

SMILE GAME BUILDERを持っている人であれば、本作の中身を覗いて編集できるゲームファイルも配信しているので、ゲームの作り方、マップの作り方など、参考にしてほしいです。また、本作自体を改造してより良い作品に仕上げてもらってもいいですし、物語を膨らませて、自分だけの続編など自由に作ってもらってもOKです。

 
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『グランブーム国物語 ~ スマイルと目覚めし力 ~』
 
――これまでにユーザーの方が制作したゲームの中で「これは面白いぞ」と思った作品はありますか?

杉内氏
いまはツールがリリースされてから日が浅いので、みなさん試行錯誤して作っている段階だと思います。さいきん、アイデアを感じた作品は『暗闇ヘブン』ですね。要バランス調整な面も見られるのですが、魔物が近づいてくるとアラートが鳴るシステムなどが面白かったです。

このゲームは、通常のマス目移動ではなく、FPSゲームのような主観視点で自由な移動が可能です。先日のツール本体のアップデートで、主観視点時のカメラの自由制御が可能となったので、その機能を使って制作されているようです。紹介動画では、このゲームをどうやって作ったのかという実装説明などもありますね。

『暗闇ヘブン☆』紹介動画

――RPGという枠に留まらない自由な制作ができるのですね。主観視点で3Dマップを探索するホラーゲーム『私はここにいます』や、視点を切り替えながらダンジョンを脱出するアドベンチャー『魔王の城とキアラ姫』 といったユーザーゲームも増えてきています。

『私はここにいます』紹介動画

重歳氏
アイデア次第で様々なゲームを作って欲しいですね。機能を全て使う必要はなくて、ツールの機能ひとつひとつがヒントになればと思っています。編集可能なゲームファイルがあれば作品の中身を見ることができるので、実装はどうなってるんだろう?と気になったら、中を見て参考にするのもいいかもしれません。

 
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『魔王の城とキアラ姫』
 
――現在もいくつかのダウンロードコンテンツがリリースされていますが、今後に関してはいかがでしょう。

杉内氏
現在リリースされているDLCは3Dモデルや音楽素材がありますが、一番売れてるのはやはり3Dモデルですね。今後も継続して、先ほども話した『コープスパーティー』のキャラクターの3Dモデルなど販売予定です。

また、DLCに関しては、3Dデータや音楽を提供してくださる方を募集しています!実は、海外のユーザの方からは既に提供のお話をいただいてまして、SteamストアでDLCとして販売させて頂く予定です。

販売方式については、基本、売上に応じて利益を分配するレベニューシェア形式でお願いしております。また、3D、音楽だけでなく、SMILE GAME BUILDERで利用可能なデータならなんでも大丈夫です。開発補助ツールもありですね。今後も、お声がけ頂ければ、ご相談の上で販売させていただきたいです。

――ユーザーに対する制作支援などについてはいかがでしょうか?

重歳氏
例えば、ゲーム投稿サイトのような、ユーザー作品を手軽に公開できるサービスなどを作りたいと思っていますが、まずはツールのアップデートを優先したいと考えています。現状は面白いと思った作品を、公式のユーザーページでピックアップしていくことから始めたいです。

――インディゲーム販売イベント「デジゲー博」に出展されていた際は、VR対応のデモも展示されていましたね。

杉内氏
VRコンテンツ制作を教えている学校関係者の方から「制作用のツールを難しく感じる学生もおり、VRコンテンツが中々作れない。SMILE GAME BUILDERで手軽に作れるようにならないか」という話がありまして、それがきっかけですね。VRは表現の一つとしてはアリだと思いますが、このツールのユーザーが一番求めているものかというとそうではないと思うので、これに注力するかはまだわからない状況ですね。

本日行われたアップデートでの新機能を紹介!

――12月23日に、SMILE GAME BUILDER本体のアップデートが行われました。その中で目玉となる新機能などがありましたら教えてください。

杉内氏
「3D戦闘システム」ですね。この機能によって、敵味方ともに3Dのモデルを使った戦闘シーンを作ることができます。

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これまでの2D戦闘画面

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アップデートで追加された3D戦闘画面
 
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杉内氏
これまで戦闘画面の敵グラフィックは2Dイラストでしたが、このアップデートで3Dモデルも使用できるようになります。ゲーム全体の設定として、戦闘シーンを2Dか3Dにするかを選択可能です。

戦闘中のカメラワークも設定できるので、作る人によって戦闘シーンに個性を出すこともできるかなと。カメラアングルを変えるだけでも、さまざまな演出のバリエーションが作れるようになっています。

重歳氏
3D戦闘での背景画面も、プリセットで用意されたものもありますが、マップエディタでユーザーが作った背景や画像を使うこともできます。その際はマップの中心がバトルシーンとして表示されますね。

3D戦闘画面ではキャラの持ってる武器も表示されるので、武器によって表示を変えることもできます。武器のモデルも加工することができます。

――なるほど。バトルシーンでの表現力を上げることができる機能なのですね

重歳氏
また、3Dモデルのバリエーションはこちらでも増やしていく予定ですが、3Dモデルやパーツ自体を作ってくれる人も増えてくれると嬉しいので、ユーザーが手軽に作れるような仕組みを考えています。
杉内氏
そのほか、今回のアップデートにて「デジゲー博」で出展したVRモードのβ版を追加しました。VRヘッドマウントディスプレイのHTC ViveかOculus Riftを持っていれば、SMILE GAME BUILDER本体から自作ゲームを起動してVR体験可能です。建物内を一人称視点で歩くことや、箱庭のようなマップを俯瞰視点で見回すことができます。

今後もさまざまなアップデートを行っていく予定ですので、ぜひ、ご期待いただければと思います!

今後、SMILE GAME BUILDERに関する連載を掲載予定!

今回伺ったお話では、杉内氏、重歳氏の両名のフリーゲームとの関わりから、ツールに込めた思い、今後の展開までを語って頂いた。これからのアップデートなども楽しみにしたいところだ。

今回、紹介したSMILE GAME BUILDERは下記のページから購入可能となっている。ご興味持った方はぜひ購入してみてはいかがだろうか。

Steam内 SMILE GAME BUILDER公式ページ

なお、もぐらゲームスでは来春まで、SMILE GAME BUILDERに関する連載企画を予定している。詳細を順次お伝えしたいと思うので、こちらもお楽しみ頂ければ幸いだ。

『箱庭えくすぷろーら』風のドット絵アクションRPGが作れる!ゲーム制作ツール「箱庭あにま」β版公開

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すき氏により制作されたフリーゲームのアクションRPG『箱庭えくすぷろーら』。スクリプトエディタ「Hot Soup Processor」 (HSP)によって開発され、精緻に作りこまれたドットアニメーションが印象的で、開発の早い段階からツイッターで拡散され話題を呼んでいた。

本作の特徴はビジュアルだけにとどまらず、見下ろし型のクォータービューで描かれたユニークな世界観、武器やアイテムを使った派手なアクションバトル、プレイヤーを縛らない自由な探索の楽しさ、フリーゲームSRPG『グレイメルカ』などの楽曲も担当した吉松たつゆき氏による全編書き下ろしのBGMと、多くの魅力が詰まっている。

そんな本作『箱庭えくすぷろーら』のようなクォータービューのドット絵アクションRPGを制作できるツールのβ版「箱庭あにまβver56」が、すき氏により公開されたので、紹介したい。

本ツールには、すき氏の製作した『箱庭えくすぷろーら』自体が、サンプルプログラムとして登録済みの状態となっている。そのため、本ツールを使用して、『箱庭えくすぷろーら』がどのように作られているのかを知ることができ、自分のゲーム制作に役立てることが出来そうだ。

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さっそく筆者が本ツールをダウンロードして触ってみたところ、項目としては、ゲームの舞台であるマップを作成するマップ編集、マップにキャラやイベントを配置するイベント編集、キャラクターの能力値やスキル設定などのデータベース管理、音楽や画像などの素材管理といった要素が存在し、既存のゲームエンジン使用者なら馴染みやすいものになっていると感じられる。
 
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ゲームの舞台となるマップは、マス目で区切られている形式となっている。マップ編集の仕様としては、横幅10マス×縦幅10マス×高さ10マスの正方形の中でマップチップを配置し、マップを作り上げていく。

また、マップに設置するイベントの作成は、特定のプログラミング言語への習熟を必要せず、あらかじめ用意されたコマンドを組み合わせていく「RPGツクール」のような形式であることを確認できた。

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ReadMeによると、本ツールの全体の進捗度としては95%程度とのこと。今後のアップデート予定などは公表されていないが、ひとまず触っているだけでも楽しいので、まずはダウンロードしてみてはいかがだろうか。

本ツールで作成したゲームの著作権は作成者にあり、個人使用・商用目的問わず自由に配布可能。ただし、ツール同梱の作品『箱庭えくすぷろーら』を直接または改変した作品の商用利用は禁止。

一方で、『箱庭えくすぷろーら』のプロジェクトファイルに入っている画像素材は、本ツール以外を使用したゲーム作成に使用することや、改変、二次配布などは、常識の範囲内であれば可能とのこと。

そのほか、詳細な内容に関しては、ツールに同梱されているReadMeを参照いただきたい。

なお、合わせて『箱庭えくすぷろーら』本体もver1.55へのアップデートが行われている。内容としては、Xinputゲームパッド対応、描画数を抑えた低スペックモードなどの実装がなされたとのこと。こちらもチェックしておきたいところだ。

(関連記事)
フリーゲームアクションRPG『箱庭えくすぷろーら』 遊び心を詰め込んだドット絵の箱庭で、自由度が高くてちょっとだけエッチな大冒険をしよう!

フリーゲーム作者による「SMILE GAME BUILDER」制作実演連載が開始 完成作はダウンロードして遊べる!

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2016年9月8日(木)に株式会社スマイルブームよりリリースされたWindows用RPG制作ソフト「SMILE GAME BUILDER(スマイルゲームビルダー)」。プログラミング不要で3DのRPGが作れることが特徴のツールとなっている。

今回、もぐらゲームスでは2017年1月から4月頃までにかけて、フリーゲーム制作者の方々による、SMILE GAME BUILDERを使用したゲーム制作の実演記事を連載する。そして最終的に、プレイ可能な完成作品の公開も実施する。完成したゲームの実装を見ることができるSMILE GAME BUILDERのプロジェクトファイルも合わせて公開する予定だ。

制作実演記事は月に数本ほどの掲載予定となり、SMILE GAME BUILDERでゲームを作るうえでのポイントや、「このゲームはどうやって作ったのか?」「どういったポイントに気をつけたか?」というゲーム制作全般におけるコツなども見ることができる内容となる。

今回の連載企画に参加するフリーゲーム制作者は、下記の3名だ。

連載企画に参加する制作陣

 
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連載第1回担当:創作活動サークル「Qpic」(制作チーム代表:クスト)
 
ユーザーによる人気投票企画「フリゲ2016」にて最多の得票数を獲得した、爽快フックアクションが特徴のフリーゲーム『ニュー・スーパーフックガール』が代表作。同作のディレクターであるクスト氏の所属するサークル「Qpic」では、アナログゲーム頒布イベント「ゲームマーケット」にて『かぐや姫と5つの難題』を頒布し、iOS/Androidタブレット向けリズムゲーム『EQLIPSE』の開発も行うなど、幅広い活動を行っている。

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ニュー・スーパーフックガール
 
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連載第2回担当:カナヲ
 
ゲーム制作サークル「てりやきトマト」代表。代表作となるフリーゲームは、自らの命を絶った少女が過去を探す探索ホラーアドベンチャー『虚白ノ夢』(2016年3月に小説版も発売)、そして墓荒らしダンジョン探索RPG『積層グレイブローバー』など。シナリオ執筆やグラフィックデザイン、作曲なども行えるクリエイターであり、現在は『被虐のノエル』を制作中。
 
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虚白ノ夢
 
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連載第3回担当:坂本昌一郎
 
レーベル「sound sepher」主宰。ゲーム・アニメ作品『11eyes』の楽曲や、PC/PlayStation4向けのインディ・シューティングゲーム『アスタブリード』の楽曲を担当してきたサウンドクリエイター。現在はゲーム制作も行っており、体験版として公開されているフリーゲームRPG『箱庭セレナータ』を制作中。RPGツクール・WOLF RPGエディターのスクリプトやコモンの公開も行っている。
 
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箱庭セレナータ
 
第一回を担当する創作活動サークル「Qpic」の連載は、さっそく明日1月8日の昼頃から開始する予定だ。SMILE GAME BUILDERを使った制作に興味ある方は、ぜひお読みいただきたい。
 

SMILE GAME BUILDERで楽しむゲーム制作 第一回:Qpic『スーパーフックガール外伝』①

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※本記事は、1月7日より開始した「SMILE GAME BUILDER」製作実演の連載です。

フリーゲーム作者による「SMILE GAME BUILDER」制作実演連載が開始 完成作はダウンロードして遊べる!


  
こんにちは、『スーパーフックガール外伝-for Smile Giving Birthday-』制作チーム代表のクストと申します。

僕たちは大学生による創作活動サークル「Qpic」という団体で活動しており、時間を見つけつつ音楽を作ったり絵を描いたりゲームを作ったりしています。最近ではボードゲームの制作も行っており、昨年のアナログゲーム頒布イベント「ゲームマーケット」では『かぐや姫と5つの難題』『サークルプリンセス』『旅行企画課』という作品を出展しました。

僕が代表として担当したのは『Super Hook Girl』『ニュー・スーパーフックガール』の二作です。また、サークルでは『EQLIPSE』という音楽ゲームも現在開発中で、もしよろしければそちらもフォローしていただけると嬉しいです。

SMILE GAME BUILDERで制作中のゲーム概要を紹介!

今回、SMILE GAME BUILDERで制作する本作の世界観は、2016年に公開したアクション・フリーゲーム『ニュー・スーパーフックガール』のスピンオフという立ち位置の作品ですが、本編を未プレイでも楽しんで頂ける内容となっています。

ゲームジャンルとしても、本編のようなビュンビュン飛び回るアクションゲームではなく、キャラクター同士の掛け合いを楽しみながら遊ぶ、会話と探索を主体としたゲームを目指して制作を進めています。

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どのようなミッションが与えられ、どのようにこなすかはまだ開発途中のため面白そうなアイディアを試作中ですが、今後意識したい点は二つあります。

一つ目は、カメラワークを活用した気持ちのいい演出です。

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僕たちがSMILE GAME BUILDERを使った際、一番魅力に感じた点が、自在なカメラワークです。ズームイン・アウトはもちろん、撮影の起点となる場所の移動も可能なため、他のツールだと表現が難しい演出を実現することができると感じました。このカメラ移動の面白さにハマって、作業スケジュールがかなりずれてしまいましたが(笑)
 
二つ目は魅力的な街づくりです。冒頭でも述べたように、本作は「探索」を主体としているため、街を歩くこと自体を飽きさせないための仕組みを考えることに注力しました。2Dツールの場合はそういった街を表現することが難しく感じ、毎回飽きさせないための別の手段を考えていたのですが、SMILE GAME BUILDERを使うことで簡単に立体マップを作ることができるため、思わず「うわ、探索したい!」となるような街を作れていると思います。

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この点はまだ完成まで煮詰めますが、SMILE GAME BUILDERで作ったマップをテストプレイで歩くのは、制作者としても楽しく感じています。

ゲーム制作における「企画の考え方」とは?

今回の制作に関しては、使用するツールと「短編を作る」ということが先に決まっていたため、「SMILE GAME BUILDERでできることは何か」をリストアップしていきました。

普段だったら「何がしたいか」「どんな場面を見せたいか」といったことから考えるので、こういった制作は新鮮でした。その後に、プレイヤーを喜ばせるような体験を考え、それが実現できそうなシステム・ストーリーを考えました。

例えば、拙作『ニュー・スーパーフックガール』の制作の際は、水中を舞台としたステージ「オリオンオーシャン」で水中から水上に飛び上がった瞬間、輝く太陽が見えるといった体験を早期から考えていました。「このシーンを見せたい!」というアイディアはなるべく大事にしています。

本作もまだ開発段階ですが、プレイヤーに体験してほしいと思ったシーンはすでにテスト実装されています。思惑通りになるかどうかわかりませんが、プレイした人に楽しんでいただけるよう、引き続き頑張ります。次回の記事では、制作風景をお見せしつつ、こだわって作っているポイントなどお伝えできればと思います。

※本連載で制作しているゲームは完成後、作品を遊べるようにダウンロード形式で公開することに加え、SMILE GAME BUILDERを持っている人向けに、ゲームの実装の中身を見ることができるプロジェクトファイルも合わせて公開する予定です。


フリーゲームをブラウザで遊べる「PLiCy」登録作品数が1万を突破、RPG製作ツール「GAME DESIGNER WORLD」開発も発表

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ブラウザで遊べるフリーゲーム投稿・配信サービス「PLiCy(プリシー)」。現在様々な作品が公開されている同サイトだが、2017年1月10日、配信中のゲーム作品数が10,000作品を突破したことが発表された。

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PLiCy公式サイト 

フリーゲーム投稿・配信サービス「PLiCy」は、個人で製作したゲームの投稿・配信サービス。全ての投稿作品はWebブラウザ/Android/iOSなどマルチプラットフォームでプレイ可能となっていることが特徴。また、「Unity」、「RPGツクール」シリーズや「WOLF RPGエディター」、「ティラノスクリプト」をはじめとしたゲーム制作ツールによる投稿や、HTMLゲームの直接投稿にも対応している。

また、同社にてRPG製作ツール「GAME DESIGNER WORLD(仮題)」の開発を開始したことも発表された。同ツールは、これまでに同社のリリースした「pli-log」「GAME DESIGNER ACTION」と同様、PLiCyサイト上で本格的なRPGが作成可能なwebサービスとして開発が行われており、年内のサービス開始を予定。初心者から既存ツール経験者まで、幅広く使えるツールを目指して開発しているとのこと。

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なお、PLiCyでは、投稿されたゲームを対象としたゲームコンテストもこれまでに行っている。気になる作品があるかチェックしてみてはいかがだろうか。

フリーゲームコンテスト「第三回 PLiCyゲームコンテスト」結果発表

SMILE GAME BUILDERで楽しむゲーム制作 第2回:Qpic『スーパーフックガール外伝』②

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※本記事は、1月7日より開始した「SMILE GAME BUILDER」製作実演の連載です。

フリーゲーム作者による「SMILE GAME BUILDER」制作実演連載が開始 完成作はダウンロードして遊べる!

SMILE GAME BUILDERで楽しむゲーム制作 第1回:Qpic『スーパーフックガール外伝』①


 
こんにちは、『スーパーフックガール外伝 –for Smile Giving Birthday -』製作チーム代表のクストです。前回の記事から引き続き、本作の内容と制作の背景を紹介させていただきます。

前回の振り返り

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本作はWindows用RPG制作ツールSMILE GAME BUILDERを使って、キャラクター同士の掛け合いを楽しみながら遊ぶ、会話と探索を主体としたアドベンチャーゲームという方向性で制作を進めています。

また、カメラワークを活用した気持ちのいい演出、探索欲を刺激するような立体マップといったSMILE GAME BUILDERならではの機能をたくさん取り入れ、原作『ニュー・スーパーフックガール』を遊んでいただいた方はもちろん、未プレイの方にも楽しんで頂けるようなゲームを目指しています。

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『スーパーフックガール外伝』の世界観・ゲームの目的

『ニュー・スーパーフックガール』よりも昔、まだ姉妹が小さかったころのおはなし。

かつて様々な偉業を成し遂げ、たくさんの人たちに尊敬されている「師匠」と、それに憧れて弟子入りをしている二人の姉妹、姉の「フック」と妹の「ピック」。三人は山奥の小さなお家で暮らしています。

ある雪の降る冬の朝、「師匠」の誕生日が今日であることにフックたちは気がつきます。夜になって師匠が家に戻ってくる前に、ふたりは無事街に出て誕生日会を準備することができるのでしょうか……!?

本作の特徴である「時間システム」について

主人公であるフックたちには「師匠が家に戻ってくる夕方までに誕生日会を準備する」というタイムリミットがあります。そこで、本作を特徴づけるシステムとして、「会話」「調べる」「場所の移動」など、プレイヤーが何かしらの行動をすることでゲーム内時間が進行していく「時間システム」を実装しました。

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このシステムはただ単に制限時間を示すものではなく、午前中は営業していないお店、時間によって変化する住民の会話、特定の時間でしか発生しないイベントなどなど、物語の没入感をより増大させる目的で考案しました。また、2周、3周と繰り返しプレイをすることで、違った体験ができるようにすることも考えています。

ゲーム制作で課題となっているポイントは?

今回の制作において、「複雑なフラグ管理」「イベントの考案」などはあらかじめ覚悟して実装に踏み込んだので、想定通り苦労しています。しかし予想以上に苦労している点は、プレイヤーが何をすればいいのかわかりにくいというゲームデザイン上の課題でした。

例えば、本作の目的が「3日後に落ちてくる月から街を救え!」「15日後に迫る災厄の刻から世界を救え!!」といった非常に伝わりやすいものであれば、プレイヤーは「住民に対する聞き込み調査」「主人公の強化」というような行動を自然と取ることができます。

しかし本作の目的は「夕方までに誕生日会の準備をする」という、プレイヤーが取るべき行動が直感的に分かりにくいものです。これをどのように自然に達成させるか、ということが課題となっています。この問題はまだまだ格闘中で、次回の記事までに何かしらの答えを用意し、面白い作品を提供したいと考えています。

最後に、本作で使用するBGMを聴くことができるデモ動画を用意しました。完成版では他にも様々なオリジナル楽曲が登場予定なので、ぜひ聴いてみてください!次回の記事では、完成した作品を題材に、SMILE GAME BUILDERを使った制作の振り返り記事を執筆予定です。

※本連載で制作しているゲームは完成後、作品を遊べるようにダウンロード形式で公開することに加え、SMILE GAME BUILDERを持っている人向けに、ゲームの実装の中身を見ることができるプロジェクトファイルも合わせて公開する予定です。

ゲーム制作用ドット絵マップ素材「行き過ぎた素行により伝説の勇者が呼び出された元老院の間」が公開

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フリーゲームダウンロードサイト「ふりーむ!」は、運営を行うイラスト素材ライブラリにて、RPGなどのゲーム制作用マップ素材「行き過ぎた素行により伝説の勇者が呼び出された元老院の間」を公開した。

本素材の利用に関してはライセンス制となっており、0円のフリーライセンスから、682円の商用ライセンスまでが用意されている。

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「ふりーむ!」イラスト素材ライブラリ

本マップ素材は「元老院の間」をテーマとした、マップ素材。
あまりにも行き過ぎた勇者は、とうとう元老院から呼び出しを受ける。
泣く子も黙る元老院に囲まれた勇者は、神秘的な体験をする。

(「ふりーむ!」イラスト素材ライブラリより引用)

公式ページによると、本素材は悪の組織や、超絶した者たちが密談しているシーンに最適なマップ素材とのこと。圧迫感のある背もたれの長い椅子は長さのカスタマイズが可能。クリスタルの床や浮遊する床、クリスタルライトなど空間を演出するチップも収録されている。

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ボスを倒した後に待ち受けるさらなるボスや、聖なる存在、超越した者の間以外にも、通常のマップに配置するインテリアとしても使用可能。意味深なキャラクター達による「謎の密談シーン」に適した素材となりそうだ。利用規約やライセンスごとの使用可能範囲についてはこちらに記載されている。

「ふりーむ!」イラスト素材ライブラリには、ほかにも「星屑の降る丘」「幻想の森」 といったファンタジーRPG向けのマップ素材や、「伝説の勇者が覗き込んだ拍子に落ちてそのまま余生を過ごしたとされる井戸」といったバリエーション豊かなラインナップが揃っている。イラスト素材の他にも音楽素材も公開されているため、一度見てみてはいかがだろうか。

なお、本マップ素材の詳細は下記のとおりとなっている。

含まれているチップ例

・背もたれのやたら伸びる椅子
・スポットライト
・背もたれ背面の謎のマーク
・浮遊するクリスタル岩
・クリスタルの床
・クリスタルのオブジェ

素材の形式

・「RPGツクールMV」タイルセットの規格(48×48)に準拠
・「WWOLF RPGエディター」「RPGツクールVX Ace」タイルセットの規格(32×32)に変換したものも同梱(サポート対象外)
・「Tiled Map Editor」「RPGツクールVX」等、他のソフトで利用する場合は、各ソフトの規格に合わせて変換しての利用を推奨

ライセンス内容

0 円:フリーライセンス
216 円:個人ライセンス(非商用)
682 円:商用ライセンス(商用)

(C)ふりーむ!素材ライブラリ

ファンタジー世界地図を簡単に作れる「Inkarnate Worlds」をゲーム制作に活用しよう

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現在ではゲーム制作ツールの発展もあり、フリーゲーム・インディーゲームなど多くの個人製作の作品が生まれている。そんな中、制作したゲームの演出に使うために「自分の思い描いたファンタジー世界の地図」を作りたいと思った人はいるのではないだろうか。

今回は、そんな自分だけの世界地図を簡単に作れる理想のオンラインサービス「inkarnate worlds」を紹介しよう。2017年1月29日時点での本ツールの機能や使用感、完成した地図を画像として書き出して使う方法までをまとめたので、参考にしてみてほしい。

現在ベータ版での公開となっているが、今後のアップデートも予定されているようだ。実際に使用したところ、制作した地図をjpg形式でダウンロードしてゲーム制作ツールで使用することも可能となっていたため、使い方によっては幅が広がりうるものとなっている。

「Inkarnate Worlds」の使い方とは

まずはInkarnate Worldsの公式ページへアクセスしよう。「Beta Sign up」でメールアドレスなどの登録を行うことで、すぐに使用することができる。

ログインを行うと、目の前には一面の海。この地図の上にゼロから自分の世界を創り上げるとなると、一見大変そうに思える。しかし描画ツールはシンプルで使いやすく、簡単な地図なら数十分で作ることができる。

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地図を開くと広大な青い海。ここに自分のオリジナル世界を作ろう

最初に、地図の基礎となる陸地を作ろう。ツール画面左側のアイコン群のうち、最上部にあるシャベルのアイコン「Sculupt Tool」をクリック。画面上部の「Mode」でaddを選択し、地図上をクリックすることで陸地を描くことができる。陸を海に戻したいときは「subtract」を選択して同じくクリックしてみよう。

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ほんの数分で大地が出来上がってしまった。ちなみに「創世記」によると、神様は海と大地を作るまでに3日もかかったという

次に、大地に建物などを加えてみよう。アイコン群の上から3つ目にある「Object」をクリック。ツール画面上側に現れるオブジェクトアイコンをクリックすることで、街や村、橋、遺跡、ドラゴンやタコの怪物などを配置することができる。

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好きな建物などを選択可能だ

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雰囲気あるオブジェクトの数々を簡単に配置することができる

現状選択できるオブジェクトは30種類以上、また、自分の作った画像データを地図に配置するために、追加で画像をインポートすることも可能となっている。配置時に「Scale」の値を調節することで、大きさも変更可能だ。オブジェクトを誤って配置してしまった場合は、ツール上側でモードを「Place」から「Select」に変更してからオブジェクトをクリック。出現したアイコンから「Delete」を選択しよう。

建物などの人工物だけでは味気がないので、森や山などの自然も作ってみよう。上から4つめのアイコン「Pattern」を選択。オブジェクトの配置時と同じ操作で、地図上に配置することができる。クリックしながらマウスを動かすことで、塗りつぶしのような形で描くこともできる。

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パターンを選択し……

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大地に自然を作り出す

ちなみに、ファンタジーの世界地図に欠かせないものと言えば、あとはなにがあるだろうか。

そう、「かっこいいフォントでそれっぽく書かれた地名」だ。こちらももちろん本ツールで記載が可能になっている。上から5つめのアイコン「Text」を使用して、好きな文字を入れてみよう。テキストは色や影のつけ方などを調整することができる。フォントは現状、4つから選択することが可能だ。

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オブジェクト、パターンやテキストを配置することで、簡単な地図なら10分ほどで作れる。意味深な文字や建物をどんどん配置しよう

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慣れてくると様々な地図を簡単に作れるようになる

大まかなツール内容は以上となるが、ほかの機能などはぜひ実際に触って試してみてほしい。完成した地図データはオンライン上で保存できるほか、1024×768のサイズのjpgでダウンロードすることもできる。

今回制作した地図をダウンロードして、ゲーム制作ツール「SRPG Studio」にインポートして使用してみると下記のようになる。今回は簡単な演出だが、やり方によっては凝った使用方法も可能と思われるので、ぜひ試してみてほしい。

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戦略地図として使用することで、戦況を説明する演出などに使えそうだ

今回紹介した「Inkarnate Worlds」は現在ベータ版とのことだが、簡単な世界地図を作るにあたっては十分な機能を備えていると感じる。今後の発展が楽しみなツールだ。

ゲーム制作者向け・ドット絵アニメ作成ツールが開発中

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フリーゲーム・インディーゲームのアートワークとして使用されることも多い、ドット絵調のグラフィック。特に海外製の作品では、現在ではメインストリームのひとつになっているように見受けられる。

今回は、そんなドット絵というテーマに関連して、2月1日に開発中の様子が公開された「ゲームクリエイター向けのドット絵アニメ制作ツール」を紹介したい。

本ツールは、同人ゲーム制作に励む女の子の日常を描いた漫画『ステラのまほう』の原作者であり、自身も同人ゲームの制作に携わってきたくろば・U氏による制作となっている。

現時点では公開に関する詳細は明かされていないが、予定としては近々フリーソフトとして公開予定となっているとのこと。

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実際にツールを使用した場面を写した動画によると、本ツールはドット絵のアニメーション制作にこだわる人向けのツールとのこと。具体的な機能としては下記が紹介されている。

・パレットに紐づいたパーツチャンネル
・インポート機能により、同じ画像を複数のフレームに配置してアニメを作成可能
・縁取りのための鉛筆ツール、
・ぼかし無しの指先ツール

現在制作中のツールとなるため、そのほかの内容は明らかとなっていないが、完成を楽しみに待ちたいところだ。

ゲーム制作ツール「Unreal Engine」がNintendo Switchに対応 最新Ver4.15にて

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ゲームエンジン「Unreal Engine」 の開発・提供を行うEpicGamesは、2月16日に公開された公式ブログのエントリにて、最新バージョンであるUnreal Engine 4.15にて、ニンテンドースイッチへの対応が含まれていることを発表しました。

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Unreal Engine公式ブログ

Unreal Engineの公式ブログの内容によると、Unreal Engine4を使用する開発者が制作したゲームをNintendo Switchへリリース可能とするため、任天堂とのパートナー締結を行ったとのこと。今回のアップデートは任天堂のコンソール用のゲームを開発するための早期サポートという位置づけであり、このリリースはまだ実験的と見なされています。次回のリリースにて引き続き対応が行われる予定とのことです。

Unreal Engineは、コンシューマゲームの開発のみならず、インディーゲーム開発にも使用されるゲームエンジンです。Nintendo Switchは、先日行われたプレス向けの発表に「マインクラフト」の画像が含まれているなど、インディーゲームへの対応が関心の一つとなっています。具体的なインディー支援策などはなされる予定なのか、今後の情報が待たれるところです。

男子小中学生の「将来やりたい仕事」で「ゲームクリエイター」が6位に

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人材サービス企業のアデコグループの日本法人であるアデコ株式会社は、日本全国の小中学生1000人を対象にした「将来就きたい仕事」に関するアンケート調査を実施した。本調査は2014年より開始し、今回で4回目の実施となる。

今回の調査では、全国の小中学生男女1000人に対し、「あなたは、大人になったらどのような仕事をしたいですか」と質問を行った。

調査結果として、男子が就きたい仕事で「ゲームクリエイター」が6位(3.4%)となり、同社による調査においては初めてトップ10に入ったとのこと。なお、将来就きたい仕事の1位は、男子が「会社員」(14.4%)、女子が「パティシエ」(11.0%)となっている。

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現在では、企業発で制作されたコンシューマゲームだけでなく、個人・小規模で作られたインディーゲームも世に多く存在する。また、「Unity」「Unreal Engine」といった、商用でも使用されるゲーム制作ツールから、「Wolf RPGエディター」「RPGツクール」「SMILE GAME BUILDER」「ティラノスクリプト」……などなど、個人でもゲームが作れるツールがいくつも登場している。

そういった「ゲームを作る」ことの幅が増えつつある昨今、様々な形でゲームを作る人が増えてくることを楽しみにしたいところだ。


ホラーゲーム『コープスパーティー』キャラ等の3Dモデルが配信開始 SMILE GAME BUILDER向けの素材集

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株式会社スマイルブームは、プログラミング不要の3DRPG制作ツール「SMILE GAME BUILDER」の追加コンテンツとして、フリーホラーゲームから始まり様々なメディアミックスが行われてきた人気ホラーゲーム『コープスパーティー』の3Dキャラクターモデルの配信を開始した。現在、PC向けゲーム配信プラットフォーム「Steam」にて配信中、価格は1980円となっている。

本コンテンツは、購入及び利用するためには「SMILE GAME BUILDER」本体が必要。利用規約として、本商品に含まれるキャラクターデータを利用して、コープスパーティーの二次創作ゲームを制作し、無償で配布する場合に限り、原作者であるチームグリグリ、及びスマイルブーム社の許可は不要となっている。

セット内容は、『コープスパーティー』の舞台となる天神小学校旧校舎内のマップ用3Dモデル(3Dオブジェクト60種類、3D地形19種類)、及び同作メインキャラクター6人の3Dモデルだ。

マップ用3Dモデルではコープスパーティーでおなじみの人体標本やトイレ、木製の机や黒板、ロッカーやピアノなど、廃墟と化した小学校の異様さを引き立てるアイテムを中心に、不気味さを演出できるさまざまな3Dオブジェクトが存在。3D地形は、物語の舞台となる、廃墟となった小学校を再現するための壊れた板張りの床、ガラス窓の壁などが収録されている。

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今回の『コープスパーティー』モデルの配信に合わせて、ホラー・サスペンス系ゲームの制作に適したサウンドコンテンツも配信となっている。こちらはホラーシーンにマッチする音楽・効果音合わせて114曲が収録されている。

なお、もぐらゲームスでは現在、『ニュー・スーパーフックガール』、『虚白ノ夢』、『箱庭セレナータ』などを手がける3名のフリーゲーム作者による「SMILE GAME BUILDER」制作実演連載も実施中だ。ゲーム制作に興味のある方は、こちらもぜひお読みいただきたい。連載第一作目の『スーパーフックガール外伝』は3月11日に、プレイヤーが実際に遊べる形で配信予定だ。

連載トップ:
フリーゲーム作者による「SMILE GAME BUILDER」制作実演連載が開始 完成作はダウンロードして遊べる!

ゲーム制作ツール「GameMaker Studio 2」Steam版が配信開始 『Undertale』『Downwell』などが作られたツール

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3月9日、ゲーム制作ツール「GameMaker Studio」の新バージョンである「GameMaker Studio 2」が、ゲーム配信プラットフォーム「Steam」にて配信開始された。価格は9,980円、対応言語は英語のみ。

「GameMaker Studio 2」は、開発元であるYoYoGamesの公式ページにて2016年に配信開始された開発ツール。

前身となる「GameMaker Studio」で制作されたゲームには、ゲーム制作者もっぴん氏のアクションゲーム『Downwell』のほか、Toby Fox氏らの開発した「誰も死ぬ必要のないRPG」というキャッチコピーで有名なRPG『Undertale』、また『Hotline Miami』『Risk of Rain』や『Nuclear Throne』などの名作も制作されている。これらタイトルから分かるように、アクションだけではなくRPGなどのジャンルも制作できるツールとなっている。

本ツールは、プログラミング言語を使用しない制作が可能となっていることも特徴。興味を持った方はチェックしてみてはいかがだろうか。

Qpic『スーパーフックガール外伝』完成版公開:SMILE GAME BUILDERで楽しむゲーム制作 第3回

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※本記事は、1月7日より開始した「SMILE GAME BUILDER」制作実演の連載です。

フリーゲーム作者による「SMILE GAME BUILDER」制作実演連載が開始 完成作はダウンロードして遊べる!

SMILE GAME BUILDERで楽しむゲーム制作 第1回:Qpic『スーパーフックガール外伝』①
SMILE GAME BUILDERで楽しむゲーム制作 第2回:Qpic『スーパーフックガール外伝』②


     
『スーパーフックガール外伝 -for Smile Giving Birthday-』製作チーム代表のクストです。

大変長らくお待たせしましたが、ようやくゲームを公開できる段階となりました。本記事では、本作の概要およびSMILE GAME BUILDERを通した製作の体験談をお話ししたいと思います。

また、今回の連載で制作したゲームも現在ダウンロード可能となっていますので、ぜひ記事の末尾からダウンロードして遊んでみてください!

『スーパーフックガール外伝』のあらすじ

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『ニュー・スーパーフックガール』よりも昔、まだ姉妹が小さかったころのおはなし。

かつて様々な偉業を成し遂げ、たくさんの人たちに尊敬されている「師匠」と、それに憧れて弟子入りをしている二人の姉妹、姉の「フック」と妹の「ピック」。三人は山奥の小さなお家で暮らしています。

ある雪の降る冬の朝、「師匠」の誕生日が今日であることにフックたちは気がつきます。夜になって師匠が家に戻ってくる前に、ふたりは無事街に出て誕生日会を準備することができるのでしょうか……!?

スケジュールを管理しながら立体マップを冒険しよう!

本作はプレイヤーの行動でゲーム内時間が経過する「時間システム」を搭載しています。

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主人公であるフックたちは師匠が帰ってくる「夕方」までに、できるだけ豪華な誕生日会を準備する目的があります。そこでフックたちは、本作の冒険の舞台となる「スノーマンストリート」を歩き回り、時には町の人のお手伝いをすることで、誕生日会に必要な道具を集めていきます。

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このゲームのポイントは「効率のいい時間の使い方」を考えることです。そのためには、繰り返しプレイすることにより、様々な発見をしていただく必要があります。プレイヤーの皆様にはぜひとも、いろいろな行動を試していただくことで、イベントの変化具合を楽しんでいただきたいと思っています。そして、頑張り具合によってはエンディング内容が…?
 
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原作のコンセプトをアドベンチャーゲームで再現したい!

 
ここからはゲーム内容ではなく、制作サイドのお話をさせていただきます!

今回の制作は、順風満帆……とはいいがたく、制作上のカベにぶつかり、当初予定していた制作期間をオーバーするなど、様々な苦労があった作品になりました。

大きな理由としては、制作チームのアドベンチャーゲーム開発経験の乏しさ故か、様々なイベントを試行錯誤で実装してもなかなか腑に落ちず、メンバー全員が「いける!」と判断するまで停滞してしまいました。

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停滞していた時に製作されたシナリオファイル群
 
そんな中、メンバーたちで改めて「ゲームのコンセプトをはっきりさせる」ことで、開発の転機が訪れました。原作『スーパーフックガール』シリーズのコンセプトである「繰り返しプレイによる上達の楽しさ」を今作で何とか表現できないだろうか、と考えた瞬間です。

そこで出来上がった本作が、先述した「時間システム」を用いたスケジュール管理型アドベンチャーゲームです。1週のプレイは短くお手軽に遊べるものの、全てのイベントを見つけたり、高いランクでのクリアを目指すとじっくり遊べる内容になっているので、いろいろなルートを試していただけると嬉しいです。そして、原作に近い「やりこむことの奥深さ」を感じ取っていただければ幸いです

続いては、制作チームのうち、マップデザイン担当のタクシー君、そしてシナリオ担当のわたがし君にバトンタッチし、マップやシナリオの設計思想について紹介していただきます。

SMILE GAME BUILDERを使ったマップデザインの魅力

(マップデザイン担当:タクシー)

マップデザイン担当のタクシーです。SMILE GAME BUILDERというツールの最大の特徴は、やはり「3Dのマップ」と考えています。3Dいいですよね。やっぱり綺麗です。本ツールのマップ制作は非常にかんたんで、まるでドット絵を打つかのような感覚で、サクサクと作っていくことができます。

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しかし、確かに見栄えは良くなるのですが、「3Dマップにすることの意味」を考えることを放棄してしまってはいけません。

古典的なRPG調、つまり「RPGツクール」や「WOLF RPGエディター」でつくるようなマス目型のマップに、たんに高さの要素を加えた場合、むしろプレイ感を損なってしまうかもしれません。マップに嘘をつけないため、建物や壁の裏側にプレイヤーが隠れてしまったり、細い通路が画面上で見辛くなってしまうなどの問題が発生するからです。

また、SMILE GAME BUILDERでは、カメラをプレイヤーが自由に回転させ、マップをあらゆる方向から見渡せるという操作が可能になっています。この機能により「壁の裏側を宝箱の隠し場所として使う」などの遊びが生まれます。

一方で、カメラを自由に動かせるというのは夢のような機能である一方で、製作者にとってもプレイヤーにとっても、負担のひとつです。製作者は360度どこから見られても問題のないマップを作る必要がありますし、プレイヤーは主人公を移動させながら同時にカメラを操作する必要があります。

まとめると、立体的なマップや自由なカメラワークは魅力である一方で、上手く使わないと製作者・プレイヤー双方にとっての負担となりうる可能性を孕んでいます。

特に「スーパーフックガール外伝」のような探索に主軸を置かないアドベンチャーゲームの場合、なるべく複雑な地形や煩雑な操作を取り入れたくないという考えがありました。

そこで本作を作るにあたり、以下のような方針を立てました。
・カメラを大きく横に倒し、奥行きを強調したマップ表示を行う
・プレイヤーによるカメラの自由操作は封印
・建物や壁の裏など、隠れてしまう部分に隠し通路やアイテムは置かない
・屋内の手前の壁を取っ払い、ドールハウスのような見せ方にする

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こちらは民家のマップです。

左が古典的な見下ろし型の表示、右が本作の実際の表示です。どちらも地形はまったく同じですが、かなり違った印象を受けるのではないかと思います。このように、なるべくマップから「物陰」を排除し、奥行き感をこれでもかと強調しています。

もっともこうしたマップ・カメラ設定は、細くて複雑な地形が入り組む森や洞窟などのダンジョンでは、ちょっと使えないかもしれません。探索や戦闘要素がなく、人との会話に重点を置いた本作だから成立しています。

また、このカメラ設定を生かすため、マップ全体の設計思想として「奥から手前に」という流れをつくっています。例えば「大きな橋」や「縦長のストリート」など、まっすぐ歩くだけ楽しい、というポイントをアクセントとして取り入れておりますので、SMILE GAME BUILDERの3Dマップの面白さを体験していただければと思います。

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と、3Dマップならではの苦労や特徴はありましたが、最もこだわった点はやはり「フックガールの世界をどうマップとして落とし込むか」です。今回の舞台は、原作のステージ1「スノーマンストリート」にあたります。原作をプレイ済みの人にとっては、このマップは原作で言うとここにあたるのかな、といった想像も楽しめるかもしれません。

シナリオ設計における苦労と体験

(シナリオ担当:わたがし)

シナリオ担当のわたがしです。まずはSMILE GAME BUILDERのシステム外の話から、本作のシナリオライターとしての感想から挙げていきたいと思います。

制作全般の面で大変だったのは、システムの仕様変更があると、会話が作り直しになること。なぜならゲームのテキストは常にゲームシステムと一体であるため、システムが変わるごとに、そのシステムに即したテキストを考えて修正することが必要になるからです。

次にSMILE GAME BUILDERのシステムの話です。ゲーム設計に沿ったテキストが用意できれば、あとは本ツールでテキストを配置するだけなのですが、その配置で苦労した点を語ります。

まず、本作は、時間・キャラクターのステータス・イベントの進行度・アイテムの所持数・etc…などゲームプレイの状態に応じてシナリオが分岐するシステムとなっていますが、そこにおいて「分岐に関する条件漏れ」が非常に多かったことです。

そのため、ゲームの分岐に関わる変数が多いことや、またフリーシナリオ制ともいうべきシステムなので、考えるべき状況が多いこと。これらが原因となって、バグがかなり発生しました。フリーシナリオ制ゲームの代表作『ロマンシング・サガ』の苦労も、こういったことなのだろうな……と実感できました。

また本ツールでは現状、走っているキャラに話しかけられないなど、イベントが「並列実行」以外でなるべく同時実行されないような仕組みになっているので「時間や条件によって色々な状況が一斉に変わる」ことを再現するのに工夫をしました。

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制作に使用したイベントフローチャート図
 
ある制作段階では、『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』のように「このキャラは9時から11時のあいだは家から図書館まで移動していて、11時から13時のあいだはここでウロウロしていて、その間にこんなことがあったら即座に別の行動をして…」といったリアルな動きをさせようとしていたのですが、条件漏れと同時実行の難しさにより、制作期間との兼ね合いで断念しました(頑張れば再現できます)。

加えて、細かい点で言うと、現状、本ツールではステータスを直接参照できないことや、変数の表示ができないことなどもあり、ゲーム中の時間を表す時計は「変数に対応した画像を必要な枚数だけ用意して表示する」という組み方で作っています。

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時計ギミックの内部実装
 
SMILE GAME BUILDERは頑張ればいろんな要求に応えてくれるので、難しめの処理でも実装しようと思えばできたのですが、今回は短期制作ということで、無理はしない形にしました。本作のシステム上の工夫は、本体とあわせて配布しているプロジェクトファイルで見ることができるので、制作の参考になれば幸いです

製作を終えての感想(ディレクター:クスト)

 
本制作を通して、SMILE GAME BUILDERは可能性を秘めたツールではないかと感じました。

本ツールは、ゲーム制作に必要な基本的な機能が搭載されています。一方、ゲーム制作にある程度慣れている方にとっては、機能が少ないと感じるかもしれません。それゆえに複雑な処理の実現のためには工夫が必要になるのですが、今回の制作を終えて、工夫次第では他のツールでもできるような表現にも対応できるのではないかと感じました。

そして、本作でも作りこんだ「カメラワークを使った演出機能」のように、工夫をしたくなる魅力がこのツールにはあると思います。カメラをぐりぐり動かすだけでも楽しいので、SMILE GAME BUILDERに注目されているクリエイターの皆様にもぜひ一度体験していただきたいですね!

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本作では様々なカメラワークのテクニックを見ることができる
  
今回の連載で完成した『スーパーフックガール外伝 -for Smile Giving Birthday-』は、下記からダウンロードできます。ぜひ遊んで頂き、そしてSMILE GAME BUILDERの様々な魅力をお伝えできれば幸いです!本作のシステム設計などの中身を覗くことができるプロジェクトファイルも、3月下旬に配布予定です。

[基本情報]
タイトル:『スーパーフックガール外伝 -for Smile Giving Birthday-』
制作者: Qpic
対応OS: PC(Windows)
価格: 無料

ダウンロードはこちらから
https://freegame-mugen.jp/adventure/game_5779.html

そして、連載2作目は、フリーホラーゲーム『虚白ノ夢』などを制作されたクリエイター・カナヲ氏による制作が始まります。こちらもぜひ、お楽しみください!

ノベル・アドベンチャーゲーム向けコンテスト「ティラノゲームフェス2017」発表 優勝作には賞金10万円も

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3月13日、ノベル・アドベンチャーゲーム特化のゲームコンテスト「ティラノゲームフェス2017」の開催が発表された。応募の締め切りは2017年8月31日、作品審査結果の発表は秋予定(10月頃)となっている。

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ティラノゲームフェス2017
 


 
本コンテストは、ゲーム制作ツール制作ツール「ティラノビルダー」「ティラノスクリプト」で制作された新作のオリジナル作品が対象となっている。また賞の設置も行われており、グランプリ作品には賞金10万円と限定グッズが贈呈されるほか、 部門別でも多数の賞品が用意されている。コンテストの詳しい内容は下記のとおりだ。

応募のルール概要

・「ティラノビルダー」「ティラノスクリプト」で作られたゲームであること
・公開が2017年1月1日以降の作品であること(それ以前にリリースしたものは参加不可)
・無料で遊べる状態で完成していること。体験版や有償作品は応募付加
・オリジナル作品であること(2次創作不可)
※プレイ時間が5分~30分以内の短編ゲーム歓迎

さらに詳しい参加規約に関しては、公式ページにて掲載されている。

賞について

下記の3つの賞が設置されている。

・グランプリ

対象:1名
賞金:10万円
特製グランプリピンバッジ
記念クオカード(500円分)

・準グランプリ

対象:5名
賞金:1万円
特製 準グランプリピンバッジ
記念クオカード(500円分)

・佳作入選

対象:人数未定
賞品:特製の限定ピンバッジ
記念Quoカード(500円分)

 
本コンテストは2016年にも行われており、その際に投稿された作品総数は119作品。最優秀賞は、以前にもぐらゲームスでも紹介を行った『どとこい』となっていた。ノベル・アドベンチャーゲームの制作を行っている方、もしくはこれからやってみたい方は、チェックしてみてはどうだろうか。

なお、もぐらゲームスでは、3DのRPG制作ツール「SMILE GAME BUILDER」を使用した、フリーゲーム作者による製作実演連載を実施中。ゲーム制作に興味がある方は、こちらもぜひ読んでいただきたい。

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フリーゲーム作者による「SMILE GAME BUILDER」制作実演連載が開始 完成作はダウンロードして遊べる!

SMILE GAME BUILDERで楽しむゲーム制作 第4回:カナヲ『虚毒ノ夢』①

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※本記事は、1月7日より開始した「SMILE GAME BUILDER」制作実演の連載です。

フリーゲーム作者による「SMILE GAME BUILDER」制作実演連載が開始 完成作はダウンロードして遊べる!

Qpic『スーパーフックガール外伝』 制作連載 / 2 / 3 / 完成作品ダウンロード


 
こんにちは、「SMILE GAME BUILDER」制作実演連載・第二回を担当するカナヲと申します。

2013年よりゲーム制作サークル『てりやきトマト』の代表として、数々のフリーゲームを制作してきました。シナリオ、グラフィック、作曲と、必要に応じてひととおりの制作をすべて個人で担当しています。また近年はEntyを中心とした同人活動のほか、フリーランスのクリエイターとして活動しており、『心霊写真使い涙歌』『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』など、企業との関わりのあるプロジェクトにも参加しています。

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カナヲ氏の代表作の1つ『虚白ノ夢』(紹介記事:フリーホラーゲーム『虚白ノ夢』。運命に囚われた少女の物語と、巧みな恐怖演出が味わえる

代表作は、RPG『はじめての宿屋さん』『積層グレイブローバー』や、探索ホラーADV『虚白ノ夢』など(こちらは小説版も発売中です)。現在はダークファンタジー『被虐のノエル』を連載中。今後とも特定のジャンルにこだわらず、幅広いコンテンツを手がけていきたいです。

制作するゲームは、3D探索ホラーADV『虚毒ノ夢』!

今作は、2015年公開の探索ホラーADV『虚白ノ夢』と世界観を共有し、そこから数年がたった後の世界が舞台の番外編『虚毒ノ夢』です。ただし登場人物のほとんどが新規キャラで、物語の理解に前作の知識が求められることもほとんどないので、前作に触れていなくても今作単体で楽しめるようになっています。

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ではどこに『虚白ノ夢』シリーズたる要素があるか、などの話はまた別の機会に語るとして、ここでは今作のキモになるゲームシステムについてご紹介したいと思います。

主人公の未散(ミチル)は記憶障害を抱えており、眠るとその日あったことをすべて忘れてしまいます。そのため、毎日『記憶ノート』に今日の出来事を記し、それを次の日の自分に伝えているのです。リハビリをしながら日々を細々と生きていくミチルを支えているのは、3LDKのマンションに同居している優しい兄ただ一人。

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そんなミチルですが、ある日『記憶ノート』の一部に不自然な黒塗りを見つけます。まるで書いてあったなにかを封印するかのような黒塗りの下になにが書かれていたのか、そもそもそれは過去の自分が塗りつぶしたのか、それとも……? 兄に『保護』され、外出すらできない3LDKの我が家を舞台に、ミチルは兄の目を盗んで隠された記憶の手がかりを探していきます。

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今作では、SMILE GAME BUILDERならではの機能のひとつである『主観視点』を最大限に活かし、

・目の前しか見えない限られた視野の中で、
・同じ3LDKの部屋のどこかにいる兄に気取られないよう背中を気にしながら、
・まるで監禁犯の目を盗んで外に助けを求めるかのごとく、部屋を調べていく

といった要素をゲームのメイン要素にしています。

今テレビをつけたら、音で隣の部屋にいる兄にバレないか? 兄がシャワーを浴びている間にこそ調べられる場所はないか? 余計なことをしているのがバレれば兄は静かに背後から忍び寄り、そこで今日のミチルは終わり、なにも覚えていない明日のミチルが目覚めるだけでしょう。

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これ、けっこうドキドキします。いつの間にか音もなく後ろに人が立ってるのってかなりホラーですね。僕もホラーは苦手です。

3Dホラーゲーム「ならでは」のポイントとは?

今作はとにかく「SMILE GAME BUILDERにしかできないことをしよう」という一点に尽きました。

従来のRPGツクールなどのゲーム制作ツールとの最大の違いは3Dの世界を簡単に作れることだったので、「3Dのマップで」なおかつ先ほども記した「主観視点で」一番映えるゲームを考えたところ、それは目の前と背中を気にして緊張しながら遊ぶホラーゲームなんじゃないかと思い至ったというわけです。それらの要素を最大限活かすため、目の前と背中を気にして緊張しながら遊ぶことに関係ない要素はすべて削り、シンプルな内容を目指しています。

ただし、3Dならではの欠点も忘れてはいけません。主観視点で遊ぶならとくに、3Dは細かく素早い移動操作を苦手とします。例えば、2Dのホラーゲームでは定番となった「追いかけられイベント」は移動の負担を大きくするので、今回は避けることにしました。「広いマップ」も、ゲーム画面が主観視点で固定だとマップを覚えるのに苦労しそうです。となれば、今作は「アクション要素がなく、狭いマップを行き来する」ゲームになりそうですね。

作りたいゲームの雑感が決まれば、あとはそれをより魅力的にするフレーバー、すなわち物語を肉付けするだけです。僕の場合は、ゲームの構造に『虚白ノ夢』に似た構造を感じたので、いい機会だと思い、以前から薄々考えていた続編的なアイデアをアレンジして活かそうという形になりました。

次回の記事ではより具体的なシーンや物語の登場人物についても触れつつ、SMILE GAME BUILDERの使用感などについても書きたいと思っています。どうぞ引き続き『虚毒ノ夢』にご注目ください!

※本連載で制作しているゲームは完成後、作品を遊べるようにダウンロード形式で公開することに加え、SMILE GAME BUILDERを持っている人向けに、ゲームの実装の中身を見ることができるプロジェクトファイルも合わせて公開する予定です。

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